発車寸前のバスには 次々に人が乗り込んでいたのが見えた
自分だけが息をきらす程走りバスの後部に辿り着いたその時
バスは発車してしまった
待ってくれぇ...(ハァハァ ゼィゼィ
ゆっくり発進するバスの車体を諦め半分ながら叩いた
バンバン! ドンドンドン!
ドライバーが気付いたのか バスは止まりドアが開いた
「 Thank you. 」
乗客の少し冷たい視線を浴びながらバスに乗り込んだ
乗ってから数秒も経たない内に
バスは自分が見慣れない道の角を右に曲がった
「 エッ、違う! 何処に向うんだ?
間違ったバスに乗ってしまったのか? 」
冷汗を垂らしながら周りを見渡す
スパニッシュ系の若いカップルが頬と頬を密着させ....
いや、よく見ると体は一つ 一つの体
濃い緑色の Tシャツを着て、首から上が男女に分かれている
二つの顔が並んで 少し微笑む様に窓の外を眺めていた
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