不足 revolving

三月も終りだというのに　まだ寒い

コビトの日本語補習校は

新学年が始まる前の唯一の休日

昼前、カート二台に __ モノ __ を詰め込み

ロングコートを着て

チャリティー・バザーの会場へと向った

途中、家人は不機嫌そうにカートを引き摺る

　　ニューヨークの歩道、特に Village は

　　何故か　車道に向けて低くなってるところが多い

　　要するに、平坦では無く、傾斜があると云う事なのだが

　　カートを引いて歩くにはチとばかりコツが要る

　　それにしても不器用な奴だ・・・

カートに積んでいる物が崩れ、腕も痛そうな素振り

まぁ、実際痛いのかも知れないが、無視。

持参した内、80%は子供のモノ

　汚れ破れの無い古着・オモチャ・本　等

　着用してない新品モノも入れた

残りが、大人用の衣服

一点 50セントとか、1ドルとか、まとめて 5ドルとか

幾らかでも足しになれば....

NY在住の日本人　皆それぞれに動き出している

日本の為に

自分は未だ　靄のなか

一体何ができるのか....　考え中

チャリティー・バザーにモノを寄付する位では

足りない

全然　足りないんだ

　　　・・・・・・

[ 誕生日が二つ重なっている ] 3月の内にと

夜は回転寿司を食べに出掛けた

コンベアの上に乗って回り来る寿司皿の間に

日本への募金箱が置かれている

定期的に目の前に流れてくるのだから

目にはつくけれど、ハタシテ

寿司を食ってる最中に

わざわざ箱を手に取り

金をいれてる客はいたのかどうか....

震災から二週間経過

3月 26日　土曜

midlife crisis 加仏接吻

眠れない....

それでも 2〜3時間はベッドに横になっただろうか

どうしても寝つけなくて

リビングルームに出てきた

時計を見る

　　　午前 3時30分

　　　日曜の朝だ

　　　・・・・・・・

加えて　家人の不調

震災が起きたあたりから....

ぃゃ、それより少し前から _ 徴候 _ は、あった

　　60歳になった時の自分が見えない (ンナァ....　チと先だよ)

　　今やってる仕事では先が無い　　 (ド... ドン詰まり！？ )

　　これ以上給料は上がらないだろう (マズイ、職替えか？ )

これは　要するに、Midlife Crisis！

それでもコビトの前では普通に振る舞おうとする家人

その努力は認める

認めるよ

けど、どうして 『 今 』 なんだ？ォィ

オレ　今、参ってるんだけど....

日本の現状と、

日本にいる親戚友人知人の事で頭イッパイで

とてもじゃないけど

普通を装って映画なんて観に行く気分じゃない

眠れなくて

頭の上から真っ黒な布を覆いかぶせられたような・・・

目は虚ろで

青ざめた額の上に黒い縦線が何本も走ってるような・・・

それでも

数ヶ月前にチケットを購入していた映画だ

気を紛らわした方がいい

食欲もすっかり無くなってしまったけれど

出掛ける前に、何か口に入れなきゃな・・・

ヨーグルトを一つ　やっと腹に入れた

　　　・・・・・・・

　　　Aurelie Laflamme's Diary (Canada 2010)

　　　108分

　　　フランス語の映画

　　　英語のサブタイトル

目は開いていたものの

頭と心は日本の事で飽和状態

上映開始から随分と長い時間

英語のサブタイトルを読む気にもなれず

内容を把握しないまま

ただただスクリーンを眺めていた

　

ようやく映画を見始めたのは

拾ったタン○ンを手渡そうとする場面

フランス語でも『タン○ン』と発音するのか

　　そうか....

お母さん役の女優、綺麗だったな

少しは気が紛れたし

良い映画だったと思う

　　　・・・・・・・

帰りはバスに乗る事も可能だったけれど

敢て歩いてみた

グリニッチ・ヴィレッジから北東に向かって

ブロードウェイと8丁目に 99セントのホットドッグ屋があった

朝からヨーグルト一つしか口にしていなかったし

今時 1ドル以下でホットドッグが買えるなんて珍しい

買って食べてみた

99セントと言っても、皆 1ドル払う

普通にうまかった

　　　・・・・・・・

夕食時

「フレンチ Kiss　って何？」　コビトが問う

一瞬、間があったが、家人が答えた

「 ....#$%@*$%@&.... 」

　　　うええええええぇ

数週間前、二桁の年齢になったばかりのコビトの反応

今日観た映画の主人公の年齢に到達する数年後には

きっと・・・　そんな反応しないんだろうな

3月 20日　日曜

西の友 hectic day

　

来週月曜日

いよいよ _ 壁 _ が取り外される

　『で、何時に来るんだ？　えっ、朝8時！！

　　しょーがねぇなぁ〜　午後はこっちが都合悪ぃ〜し

　　じゃぁな、ぜーったい、忘れずに来いよ、オマエラ！』

確認の電話をした [普通、逆なんじゃないのか？]

コビトの学校は半ドンで

午後は Teacher - Parent Conference (先生と親御の一対一懇談)

一息ついて

２〜３日程前、暫く連絡をしていなかった西の友から

留守電にメッセージが入っていたのを思い出し

電話をかけてみた

　　ネットを通じて知り合い、親密 (!?仲良) になった

　　コビトが生まれた際には、随分と世話になった

　　その後もオフで連絡し合い、仲良くしていたつもりだったが

　　己の不精が祟って、ここ数年連絡し合わなくなっていた

電話の向こうから

相変わらず可愛らしく元気そうな声が聞こえてきた

某SNSで

兄と連絡がつき、無事が判明した事を報告がてら記していたのだが

西の友は　それを読み

　「読んでて、うるうるなっちゃった

　　お兄さん無事で、本当に良かったね」

と。

一緒に喜んでくれて　ありがとう

留守電にメッセージ残してくれて　ありがとう

こんな [何事においても] 不精なオレと

長い事　友達でいてくれて

ありがとう

3月 18日　金曜

忙 the Third month

　

　3月は　忙しくなる

先月の内に　そう記しておいた気がする

・・・が、

今　ササッと見てみたけれど、見つからない

blog を複数書いていると、

どの blog に何を書いたのか　忘れてしまう

単なる『忙しい 3月』であった筈の　この月が

　　　『トンデモナイ 3月』に変ってしまった

　　　・・・・・・

今朝は　Y町に住む従兄の自宅と電話が繋がった

従兄自身は仕事で不在だったが、

彼の妻と、子供一人 (成人したのだろうか？) と話す事が出来た

やはり地震で家中の物が倒れたりと、足の踏み場が無い状態らしい

ライフラインもまだまだ全てが復旧したわけではない

不便極まりないだろう

そんな大変な状態の中、家族の無事を確認でき

「沿岸部の壊滅的ダメージを受けた人々から比べたら・・・」と

倒れずに済んだ　自分等の家に居れるという事

「余震も怖いけれど、家の中は片付ければ済むことだから」と

無事でいてくれて　ありがとう

　　　・・・・・・

コビトの歯　定期検診 & Cleaning

歯医者は言う

　「歯石が溜まってます。　よく磨かせて下さい。」

オレは答えた

　「3週間程前に　例の手術を受けて以来

　　よく磨けない日々が続きましたので.... 」

　「が、もうすっかり治った様なので

　　しっかり磨かせます。＞＜　」

虫歯は無いけれど、磨き方　ヘッタクソ　だよな・・・・

3月 17日　木曜

雨空 cold cold ground

雨が降り続く摩天楼

コビトは

紺色の長靴を履き、青空色した猫の傘に

同じ青空色のダウンジャケットを着て　学校へ向かう

　

日本は　寒い日が続いている

壊滅的被害を受けた　あの地には

雪が降っているという

避難所では暖をとることもままならないらしい

ライフラインが断たれたまま

　　食料、衣服、灯油　・・・・

全てにおいて不足しているとニュースで繰り返す

道路が寸断され救援物資をなかなか届けられない状態

　

SNS繋がりの宮城県仙台在住の友人から連絡が入った

　　やっと水と電気が復旧

　　ガスの復旧は一ヶ月程かかるらしい

　　家の中はメチャクチャだ

と書いてあった

無事でいてくれて　ありがとう

3月 16日　水曜

深い闇 erase those

何かせねば

自分が出来る事は何か

ただ無事を祈る事だけでは　何もしない事と同じ・・・

現実の世界でのソーシャライズなんぞは　もってのほか

社交性/外向性ゼロ... 寧ろマイナスと言っていい程の自分は

顔の見えないネットで、顔の見えぬまま

正体を現さないままに 某SNS を続けていた

が、今回は意を決し

SNS 内で、この地の県人会に連絡をとってみた

　　何か手伝える事はないか

　　微力ながら応援をしたい　と

返事が来た

「義捐金を募る事になると思いますが、

　その時に出来る事を助けてもらえると嬉しいです」

オシッ　金だ　うん

それしか無いよな

取り敢えず、これで何か動き出した....　かも知れない

ぃゃ、単なる自分の __ 勘違い __ かも知れない

　　　・・・・・・

夜 8時 (日本時間 16日 9AM) 仙台に居る従兄の電話が通じた

彼の家族は全員無事だと言う

どん底を彷徨っていた 90年代半ば

随分と世話になったのに、その後　何年も連絡せずにいた

厄介者の自分

こんな大災害時にあっても

何の役にも立たず　不甲斐無い

そんな自分に向かって

従兄は「ありがとな」と電話口で言った

無事でいてくれて　ありがとう

年老いた伯母の無事も判った

彼の弟一家の無事も判明

兄の無事を告げ、早々に電話を終わらせた。

兄も従兄達も皆

世の為/人の為に役立つ職業に就いている

彼等も彼等の周りにいる大切な人達も

無事に生きて、生き続けてほしい

　　　・・・・・・

深い闇の中から　叫ぶ声が聞こえる

なぜ、お前は無事でいるのだ

なぜ、お前の身に災難が降りかからないのだ

私は　長い事、お前の死を望んでいるのに

私は　お前を八つ裂きにしても竈で焼いても

気がオサマラナイ程　お前を憎んでいるのに

なぜ、お前はそんな場所で __ のうのう __ と生きているのだ

私には　何時何所で、お前がノタレ死のうとイッサイ関係無い

お前の父親が　どんな状態に陥ろうとも、知らせる事は無い

　　　ああ、解ってるよ

　　　オレと親父の縁を切らせたのは　テメェだろ

　　　だがな、

　　　オレと親父が生きてる内は切っても切れナイのが

　　　オレら親子の縁　ってヤツだから

　　　テメェの人生から　オレを抹消できても

　　　オレと親父の心から互いを抹消させようったって

　　　そりゃぁ無理な話さ

　　　今回の震災で　親父が死んじまっているとしたら

　　　それはそれで・・・・・・・

　　　般若とおかめ、見事に両ノ面を持つア奴

　　　テメェの一番大事な気狂い Jr を連れてサッサと消え失せタマヘ

88 hours 神戸の女神

不眠不休

　『　震災の映像を見続けると、

　　　後で PTSD [心的外傷後ストレス傷害] を負う可能性が

　　　大きくなるので出来るだけ他の事して気をそらす様に　』

例の SNS で　そうメッセージを流す人がいた

・・・解っている

半世紀近く生きてきた自分は

あの地獄に幾度となく堕ちた

9/11 後も、あの恐ろしい映像を絶え間無く見続け

這い出すまでに長い時間がかかった

10年を過ぎようとしている今でさえ、

思い出す度に　体が・・心が・・強張る

しかし・・・だ

他の事をしようにも　頭から離れない

故郷に住う、今だ安否不明の親類友人知人

余震も可也大きいのが頻繁に起きている日本

『映像を見続けない』事は、今の自分にとって不可能

次の瞬間に、また更なる災害が日本を襲うのではないかと

増々不安になるのだ

　　　・・・・・・

情報をチェックしていると

どうやら　被災地の方々と遠方の人々の間で

携帯メールのやりとりや携帯電話で話せる状態の人が

ぽつぽつ出てきている

兄の携帯メールは依然として

私からのメールを受け付けない状態だ

もしかして、同じ会社の携帯だったら

受け付ける可能性が大きいのだろうか？

SNS で友人になっている神戸在住の S さんが、

彼女の携帯から兄の携帯にメールを送信すると申し出てくれた

ありがたい

朝 7時 (日本は14日、夜 8時)、Sさんに兄への伝言を託した

　　　昨日 (13日、日曜) の朝　サマータイムが始まり

　　　日本との時差が 13時間になった

11日の朝以来、

時間が早く過ぎているのか

逆に　遅く過ぎているのか

ワカラナイ

感覚が麻痺している状態

夜、11時 (日本は 15日昼)、S さんから連絡が入った

『お兄さんから　お返事きました！！！』と

メールボックスには

Sさんの携帯から転送された　兄のメールが

ありがとう

ありがとう

ありがとう

メールを読んだ時の気持ち

Sさんには感謝しきれない

衝撃の映像を目の当たりにしてから 88時間目にして手に入れた

兄自ら無事を知らせるメール

　　無事でいてくれて　ありがとう

80を超えた伯母、その他の親類、

友人知人の安否もまだまだ不明だけれど

今夜は　少し眠れそうだ

3月14日　月曜

雪が舞う被災地 NPP

大地震　大津波

 

壊滅状態の被災地に雪が降る

 

 

　『荒浜には 200から300の遺体が...』

　　繰り返されるニュース

 

 

着の身着のままで避難された人々

やっとの事で難を逃れたかも知れない状態の人々

もしかしたら津波に襲われ、ずぶ濡れのままの人々

水も電気もガスも無い場所で凍えながら救助を待ってる人々

 

 

　　11日に連絡のとれた友人一人以外、

　　誰とも連絡がとれていない

 

　　mixiの地域コミュニティーで細かいローカル情報を漁る

 

　　　漁る　漁る　読みあさる

 

　　安否情報のサイトに名前を打ち込み探す

 

　　　大切な人達、無事でいてほしい人々の名前を打ち込み

　　　探す　探す　探しまくる

 

　　

　　世では twitter だ、ナンダカンダと騒いでいるが

　　自分は twitter なんぞやっていない

 

　　田舎に住む年老いた伯母は　そんなモノ知らんだろう

　　他の親類達は携帯電話ぐらいなら使うだろうが....

　　

　　日本の親戚知人友人中、

　　携帯のメールアドレスを知っているのは　兄一人

 

　　今月初旬に誕生日祝いのメールを受取ったが

　　それに対する返信が何度送っても届かない状態のままで

　　去年の夏「あまり利用していないが」と教えられた gmail に

　　ありがとうと返信しただけだった。

 

　　「あの時点で電話をかけ、

　　　携帯メールと連絡つかない事を伝えておけば良かった」

　　などと今更思っても・・・　後の祭り

 

 

そして　福島の原発 [Nuclear Power Plant]

水素爆発？

 

福島第一原発からの距離は (google map で見ると) 北に約 130km

次々に　人間の力では到底抵抗できぬ規模の災難が降り掛かる

 

 

我が故郷　日本

 

 

 

　　　・・・・・・・

 

 

 

夜、遠い昔にルームメイトだった T からの電話があった

 

日本人である事

同年である事

共通点はそこそこにあったが....

 

震源地/被災地に近い場所に故郷があり、

未だ大切な人達の『無事』を確認できていない自分とは

少し違ったところでの思いが　あったような気がする

 

 

 

3月13日　日曜

 

古巣 SNS

mixi で繋がっているミク友中、半数を超える人達が

宮城在住だったり、宮城出身で他の地に居たり、と、宮城関連。

ここ数年　放りっぱなしだった mixi に　ログインした

宮城関連ミク友一人一人にメッセージを送る

　　『どうか　無事でいて下さい』

こんな大震災の最中、

ネットに繋がる環境に居れる筈のないミク友達に向かって

次第に明らかになってゆく災害状態

津波で壊滅状態になった数多くの東日本太平洋側沿岸の町

自衛隊のヘリからだろうか

津波が押し寄せる様子を叫びながら伝える映像

高台に避難した人々が

津波にのみ込まれれてゆく町を前に　ただただ呆然と立ち尽くす姿

mixi 日記を書いた

　　どうか、どうか　一人でも多く

　　生きていてほしい

　　皆の大切な人が　無事であることを　祈っている

と。

電話は相変わらず通じない

電気、ガス、水　無し

所謂　ライフラインが遮断された状態にいる人々

遠くで

無力に　惨い映像、ニュースを眺め続けている

仙台に住む従兄の電話番号を探している最中、

マサチューセッツ州に住む友人の携帯電話の番号を見つけた

確か、彼女は福島出身だ

随分前に「引っ越しした」とか聞いた気がしたので

その電話番号がまだ繋がっているのか判らなかったが...

モノは試しだ

結果

逞しく生きている彼女と　また話をする事が出来た

彼女の実家は親類共々、無事らしい事も判明した。

3月 12日　土曜

覆う Black Water

いつもの朝の様に、6時には起きだして

いつもの様に、朝　やるべき事をやり

7時を過ぎて、やっとテレビにスイッチを入れる

　月曜から金曜の朝

　(ここ東部では) 7時から一時間放送される fujisankei の日本語放送

　ケーブルのスタンダード料金を払っていれば見る事ができる。

　　　殆どの番組が NHK系で構成されている(24時間日本語放送の)

　　　 TV Japan は、受信料を別に支払わなければならない

エッ、何？

黒い液体が広い平野の田畑を飲み込んでいく映像

闇の中　大規模な火災が起きている映像

数時間前に日本を襲った震災・・・　大震災の映像

何所だ？　何所の映像なんだ？

日本全体を津波警報の赤線黄線が囲い、点滅する図

気仙沼？　三陸沖？　仙台？

岩手

宮城

福島

茨城

震源地・・・・・・　宮城県沖

　　大き過ぎる

東北全県は勿論の事、関東、北海道まで

酷い揺れが続いているのだろう

テレビの画面から目を離す事が出来なくなった

fujisankeiは 8時で終り、TV Japan に切り替える

生まれ育った宮城

年老いた伯母、兄、従兄、姪、甥、友人、知人

多くの大切な人達が、あの地で生活している

どうする？

電話をかける・・・

電話をかけまくる

呼び出し音が鳴る

出てくれ！

出ない

ネットのニュースで詳細を探る

己の故郷は震度６！　強も弱も付いて、震度６！

全滅か？

再度電話をかけまくる

・・・頼む、出てくれ

一人、友人と繋がった [8時過ぎ = 日本は夜 10時過ぎ]

　　　ぁぁ、無事でいてくれた

　　　良かった

ラジオが唯一の情報源と言っていた

その後、他の誰とも電話は繋がらなくなってしまった

呼び出し音の代わりに

電話会社のアナウンスばかりが繰り返される

　　「お客様がおかけになった方面の電話は

　　　只今大変混み合っております。」

皆　無事を確認したくて

電話繋がらなくなってるんだよな

午後、イギリス在住の友人からメールが届く

　『故郷の無事を祈っています』と

そして、ネットで見れる stream tv のリンクも教えてくれた

例え一人のみだったとしても、この時点で

故郷に現在住んでいる友人と連絡がとれた事は

プラスと考えるべきだったけれど

テレビの画面と PCの画面、

その両方に絶え間無く映し出される悲惨な日本の状況に

目の前が、

まるで真っ黒なカーテンで覆われてしまったような

　　　とても　言葉では言表わせない

2011年 3月 11日　金曜

白い台 searching

探していた....

　

知らない街

知らない道

知らない場所

どこだ？　どこに居る？

人で溢れる道、建物の中、足場が見えない通路・・・

探し続け

探し続けて

混合う人々をかきわけ

やっと

奥の、奥の方に見つけた

棚？　テーブル？

間に合わせのベッドの代わり？

白い台

そこに横たわる

　　　・・・親父

アンタの体を覆う白い布の上に

オレは自分の顔を伏せ、声を立てずに泣いたよ

アンタは目も開けずに　ただ横たわるだけ

オレは泣き続けるだけ

悲しいのか

嬉しいのか

死んじまったのか

横たわってるだけなのか

　　　　　　ワカラン

何か

起きたのだろうか..........