
夏の終りに 君は一枚のアルバム(CD)を手に入れた
「これ 日本じゃ手に入り難いんだ....」
嬉しそうに言いながらプレーヤーにセットし、聴かせてくれた
唸る サクソフォンの音だった
Summertime(サマータイム)と言う曲なのに
真冬に聴いても何の違和感も無い程 熱く 唸り鳴く音
窓に叩き付ける様に降る雨と 時折光るイナヅマ
少しずつ遠ざかる雷の音
なぜか 無性に聴きたくなった
20数年前、君が聴かせてくれた Art Pepper のアルバム
「一度、こんな風に淹れてみたかったんだ....」
なんて言いながら、粗めに挽いた豆を小さな鍋に入れ火にかけた
君が淹れてくれたコーヒーの味まで 思い出している
あの後 君は日本に急遽帰らないといけなかったっけ
間に合ったのだろうか・・・・
危篤状態に陥った父親と
一言でも 言葉を交わす事ができたのだろうか・・・・
Art Pepper の唸るサクソフォンを聴くと
君の あの夜の顔が 浮かんで来る
嬉しいような 哀しいような
寂しいような 泣きたいような
遠い君の想い出と サクソフォンの音色に
今宵は 雨なり泣く
想い出に浸っている Lone Wolf ですが
クリックよろしくです
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